(1)リファレンスレターとは
リファレンスレターとは「当該人物が信頼できる人物であることを客観的に証明するために用いられる専門家からの推薦状」のことです。ラブアン法人の株主、取締役になる方のリファレンスレターが必要になります。
リファレンスレターは主に士業などの専門家(弁護士、公認会計士、税理士、行政書士、司法書士)、または取引先の銀行(個人口座を開設している銀行の担当員等)に発行をご依頼ください。宅建士、中小企業診断士などは不可です。
リファレンスレターは2通(2名から)必要です。会社経営をされている方はお付き合いのある仕業の方(できれば取引年数が3年を越えていることが望ましいです)2名にご依頼ください。なお、同じ士業の方2名でもOKです。例えば、同じ税理士事務所の税理士2名に依頼することも可能です。
例えば、ラブアン法人の株主がA様、取締役がB様の場合、A様とB様それぞれ2通(合計4通)のリファレンスレターが必要です。それぞれの推薦者が被ることは問題ありません。
(2)テンプレートを編集
リファレンスレターのテンプレートをダウンロードし、赤文字の箇所(推薦者とご自身の情報、サインする日付)を編集してください。編集完了後は赤文字部分をすべて黒文字にして印刷をしてください。
<推薦者の必要情報>
・所属事務所、会社の情報(名前、電話番号、Webサイト)
・推薦者の情報(名前、資格、資格番号)

(2)推薦者の署名と職印
印刷後、推薦者の「署名」と「職印」を施して完成となります。職印は推薦者が普段職務で使用している印鑑(実印である必要はありません)をご使用ください。
編集完了後のデータを推薦者にメールで送信し、推薦者の方で印刷をして署名と職印を押して、原本を返送していただくという流れがスムーズです。
(3)リファレンスレターの法的責任について
リファレンスレターはラブアン行政当局に提出するものではなく、秘書役となる信託会社宛に提出いただくものであり、行政書類とは無関係のものです。
リファレンスレターは信託会社や金融機関と取引をする際に身分を担保する書類となります。
また、リファレンスレターを書く弁護士や行政書士の先生より、依頼人にモラル違反等があった場合の取り扱いについて質問されることがありますが、仮に事件等があった場合、その法的責任を問われる書類ではありませんのでご安心ください、とお伝えください。ご本人と音信不通になった際などに、確認のご連絡をさせていただく程度のものになります。
リファレンスレターの作成方法については、以上となります。