MM2Hの概要と申請条件(2024年6月〜)
MM2H(Malaysia My Second Home)は、一定の資産がある人を対象としたマレーシアの長期滞在ビザです。2024年6月にMM2Hの取得条件が改正され、11月より申請受付が開始しました。
最新版MM2Hには「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」の3つのプランがあり、それぞれの申請条件は以下の通りです。
共通条件(プラチナ、ゴールド、シルバー共通)
(1) 年齢
主申請者の年齢は25歳以上
(2)帯同申請が可能な者(扶養者)
①配偶者(妻または夫)
②子供
– 21歳未満の実子、継子、または養子。
– 21歳から34歳の子供で、マレーシアで働いておらず、かつ未婚である者。
– 障害のある子供(年齢制限なし)で、専門医による診断書がある場合。
③両親および義理の両親(配偶者の両親)
*兄弟姉妹やメイドは対象外
*主申請者が亡くなった場合、主申請者が指定した扶養家族にMM2Hビザの権利譲渡が可能です。
(3)年間最低滞在日数
年間で累計90日以上、マレーシアに滞在または居住することが義務付けられます。
なお、主申請者が25~49歳である場合、主申請者または帯同者のいずれか1人が満たせばよいです。
(4)定期預金
それぞれマレーシアの銀行に一定額以上の定期預金をする必要があります(プランごとの金額は下の比較表を参照)。
なお、1年後からマレーシア国内での不動産購入、教育費・医療費、国内旅行の目的という条件付きで、定期預金元本の最大半額まで引き出すことが可能です。
*旧MM2Hの申請条件で設定されていた「収入証明」や「資産残高証明」の提出は撤廃されました。
(5)不動産購入
旧MM2Hでは設定されていなかった、「住宅不動産購入」の条件が新たに追加されました(プランごとの金額は下の比較表を参照)。
・MM2Hビザの承認が降りてから1年以内に購入が必要です。竣工前のプレビルド物件でも可能です。MM2H申請前から所有している不動産でも可能ですが、定期預金の一部(最大半分)解約申請に、不動産の購入金額を充当することができません。
・ビザを保有している限り、購入した住宅は10年間売却ができません。しかし、所有する住宅の価値よりも高い価格の新しい住宅に買い替えることは許可されます。ビザを放棄した後も売却可能です。
・購入した住宅不動産を賃貸に出して、ご自身は別の家を借りて住むことも可能です。
プランごとの比較 | プラチナ | ゴールド | |
有効年数(更新可) | 20年間 | 15年間 | 5年間 |
100万USD(約1.5億円) | 50万USD(約7,500万円) | 15万USD(約2,250万円) | |
不動産購入(10年間売却不可) | 200万MYR(約7,000万円)以上 | 100万MYR(約3,500万円)以上 | 60万MYR(約2,100万円)以上 |
MM2H参加費(主申請者のみ) | 20万MYR(約700万円) | 3,000MYR(約10.5万円) | 1,000MYR(約3.5万円) |
就労 | 可能 | 不可 | 不可 |
MM2Hの申請必要書類
以下の必要書類をご準備いただき、MM2Hの公認エージェントが申請手続きを行います。
2024年11月末から新制度のMM2H申請が開始しました。当局からエージェントへの説明会では「申請から1ヶ月程度で承認される」との説明がありましたが、あまり信用はできません。過去のMM2Hの承認時間を鑑みるに、承認まで少なくとも3ヶ月(長いと6ヶ月程)はかかるとお考えいただき、なるべく時間に余裕を持ってご計画を立てていただくようお願いいたします。
<MM2Hの申請必要書類>
1:申請者全員のパスポート顔写真ページのコピー(残存年数2年以上必要)
2:戸籍謄本
3:宣誓書(21歳〜34歳までの帯同者が未婚でありマレーシアにて就労していない旨を宣誓)
4:無犯罪証明書(18歳以上の方のみ)
5:医療保険(ビザ承認後に加入、60歳以上は不要)
6:日本の病院での健康診断結果(所定書式あり)
7:パスポートサイズの証明写真データ(背景青色)
8:その他サイン等が必要な申請書類
<MM2Hの申請承認後に必要な手続き>
・定期預金の作成
・不動産の売買売買契約書のコピー提出(公証役場で認証)
・マレーシアのクリニックで健康診断(1人300MYR)
・医療保険への加入(60歳以上は不要)
MM2Hの申請費用
プラチナ | ゴールド | ||
(エージェントにより異なる) | エージェントへの手数料主申請者:約220〜260万円 帯同者:約15〜20万円 | 主申請者:約170〜210万円 帯同者:約15〜20万円 | 主申請者:約110〜150万円 帯同者:約15〜20万円 |
移民局に支払う申請手数料 | 主申請者:5,000MYR(約17.5万円) 帯同者:2,500MYR(約8.75万円) | 主申請者:5,000MYR(約17.5万円) 帯同者:2,500MYR(約8.75万円) | 主申請者:5,000MYR(約17.5万円) 帯同者:2,500MYR(約8.75万円) |
20万MYR(約700万円) | 3,000MYR(約10.5万円) | 1,000MYR(約3.5万円) | |
ビザ代 | 500MYR×パスポートの残存年数 | 500MYR×パスポートの残存年数 | 500MYR×パスポートの残存年数 |
*日本国籍の場合(国籍で金額が異なる) | 保証金(Security Bond)1,000MYR | 1,000MYR | 1,000MYR |
マレーシアでの健康診断費用 | 100MYR/1名 | 100MYR/1名 | 100MYR/1名 |
医療保険代 | 保険会社による 通常エージェント手数料に含まれる | 保険会社による 通常エージェント手数料に含まれる | 保険会社による 通常エージェント手数料に含まれる |
*帯同申請をする方1名ごとにかかる費用:「申請⼿数料」「ビザ代」「健康診断費用」「医療保険代」
エージェントや申請者数、パスポート残存年数によって費用が変わりますが、例えば、「ご夫婦+お子様1名=合計3名」でシルバーMM2Hビザを申請する場合、合計費用はおよそ65,000MYR(約227.5万円)が目安となります。
ご参考:PVIPについて
なお、MM2Hのアップグレードバージョンの富裕層向けビザとして、2022年10月にPVIPが登場しました。
PVIPは就労が認められた20年間のビザで、不動産購入の条件がありません。
一方で収入条件があるほか、ご夫婦で1,000万円ほどの取得費用がかかります。
・富裕層向け PVIPについてはこちら
海外移住の窓口 ご相談お申し込みフォーム
新MM2Hビザの申請は、公認エージェント(2024年に新規資格取得が必要)のみが申請代行を行うことが可能です。
弊社では、実績と信頼のある日系公認エージェント(弊社提携先)と共にMM2Hビザの申請代行及びマレーシア移住に関する諸々のサポートをさせていただきます。公認エージェントによるMM2Hビザ申請サポートの他に、弊社の以下サポートも併せてご活用いただくことが可能です。
無料面談を実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください♪
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