マレーシアは、16年連続で日本人に最も人気な海外移住先に選ばれています。(ロングステイ財団による)
マレーシアは、年中温暖である、物価が安い、税金が安い、英語が通じる、インターナショナルスクールが発達している、日本食が充実している、比較的治安が良い、など多くの点において好条件で、人気の移住先となっています。
今回はそんなマレーシアの物価事情について、マレーシア在住者が実際のところをご紹介します。
マレーシアをはじめ、東南アジアの新興国は日本に比べて物価が安いという特徴があります。
現在日本の都心に住んでいらっしゃる方は、マレーシアの生活費の安さと快適さにびっくりされるかと思います。しかし、多くの日本人は気づいていませんが、東南アジアの物価や生活水準は年々高くなっているのもまた事実です。
実際に住んでみてわかった、リアルなマレーシアでの生活面と、日本と比較した生活費をご紹介していきます。
食事
基本的に現地の食材や飲料は日本よりも安いですが、日本食は輸入しているので日本で買うよりも割高になります。
現地の生鮮食品:日本の3分の1〜3分の2程度
新鮮な野菜や果物は、日本と比べると破格です。
日本では高級フルーツであるマンゴーも、スーパーで4RM(116円)ほどで売っています。
スムージーやフレッシュジュースのお店も多く、どこでも手軽に美味しく安く買うことができます。
日本食材:日本よりも1.3〜1.5倍ほど高い
日本から輸入しているので少し割高になります。中心地にはISETANスーパーやドン・キホーテもあり、大体の日本の食材は揃います。
マレーシアは日本食がブームになっており、現地のスーパーでも日本の食材を置いているところが多くあります。
お酒:日本よりも1.5倍ほど高い
マレーシアは多民族国家ながらも、国教がイスラーム教であるため、酒税が高く、お酒の価格は割高になっています。
ちなみに、観光地のランカウイ島や経済特区のラブアンといった一部地域では、酒税が免税になっています。
現地系の飲食店:日本よりも10〜30%ほど安い
マレーシアは、多民族国家であり、料理や飲食店の種類も豊富です。
現地系(マレー系、中華系、インド系)の飲食店は割安で、日本の飲食店と同程度のクオリティの清潔感あるお店で10〜30%程度安いイメージです。
屋台であれば、ナシゴレン(マレーシアの焼き飯)は一皿10RM(290円)ほどで食べれます。
日本でも人気な小籠包中華料理店の鼎泰豐(ディンタイフォン)は、マレーシアが世界で最も安いです。
日本食店:日本よりも10〜20%程度高いイメージ
マレーシアは日本人が多いほか、親日で日本食ブームであることから、多くの日本食店があります。寿司や焼肉、しゃぶしゃぶ、懐石料理、定食屋、なんでもあります。
日本食店の値段は、日本と同程度か少し高いイメージですが、やよい軒やすき家などのチェーン店では、現地人に合わせて少し割安です。
お寿司:日本よりも1.5〜2倍ほど高い
マレーシアでは寿司と刺身が大人気です。日本からの輸入食材を多く使うことになるので、他の飲食店に比べて割高です。日本人ではなく現地の富裕層向けに展開する高級寿司屋も多く、並のおまかせコースで800RM(23,200円)ほどが相場となっています。
1万円で高級寿司が食べられる日本に比べると割高に感じますね。
カフェ:日本とさほど変わらず
マレーシアは比較的カフェが多く充実しており、WiFiも通っているのでフリーランスの方には嬉しいですね。
年中温暖なので、テラス席のあるカフェやビルのルーフトップにあるインスタ映えするお店も多いです。
スターバックスの値段は、日本とそこまで変わりません。
衣類・ブランド品
衣服:日本とさほど変わらず
同質のもので比較すると日本とさほど変わりません。
ZARAやH&M、GAPもありますが、日本とほぼ同じ値段です。
日本ブランドのユニクロは、日本より20%ほど割高です。・高級ブランド品:日本と同程度か少し高い
為替の影響やブランドによっても異なりますが、日本より少し割高な場合が多いです。
移動
タクシー代:日本の4分の1程度
→Grab(グラブ)という配車サービスが発達しており、スマホ一つで気軽に車を呼ぶことができます。東南アジア版のUberです。初乗り8RM(約232円)で、20分以内ぐらいの距離なら35RM(1,015円)以内で移動できるイメージです。
目的地を事前に設定して、決済も自動なので、わざわざ運転手と話す必要が無いですし、メーターを勝手に上げられて、運賃をぼったくられるといった心配は無用です。クアラルンプールの中心に住んでいる場合は、Grabでの移動の方が便利なため、自家用車が無くとも快適に暮らせます。
自動車代:日本の1.3〜1.5倍程度
マレーシアは自動車に対する関税が高く、輸入車は高額になります。
一方、マレーシア国産車は100万円程度でセダンタイプの新車が購入できます。
ガソリン代:日本の3分の1程度
マレーシアは産油国であるため、ガソリン代はかなり安いです。
通信
携帯電話代やWiFi:日本の2分の1〜3分の2程度
MAXISというマレーシアの大手通信会社(日本でいうDocomo)の通信量無制限のSIMカード2つ(スマホ2台分)+高速800mbpsのHome WiFiで、月に400RM(11,600円)程度です。通信量を抑えるプランにすればもっと安くなり、月に40MBのSIMカード1枚あたり80RM(2,320円)程度です。
住居
家賃:日本の4分の1〜3分の1程度
全体的な物価に対して、家賃の割安さが際立ちます。
日本では、都心でこの家賃で住むことは無理ですよね。
首都のクアラルンプール市内でも、家賃10万円程度で、3LDKのコンドミニアムに住めます。
マレーシアでは、基本的にどのコンドミニアムにもプールやジムがついています。
クアラルンプールには、リッツ・カールトンやフォーシーズンズなどの高級ホテルブランドが運営するサービスレジデンスがいくつかありますが、1Bed Room(90〜100平米)の場合、20万円程度から住むことができます。
日本の六本木にあるリッツ・カールトンレジデンスと比較しても5分の1程度と破格の賃料です!
光熱費:電気代は日本と同じくらい、水道代は3分の1程度
高級レジデンスの場合、1棟全体で電力会社と契約しているケースがあり、通常より割高になることもあります。
温暖な国なのでエアコンを付けることが多いですが、部屋が広いとその分電気代がかかることになるので注意が必要です。
なお、トイレに関しては、イスラーム教の国特有の、便座の横にシャワーがついているタイプで、日本のようなウォシュレットが付いていることはほとんどありません。高級ホテルレジデンスの中では、フォーシーズンズ・レジデンスだけにウォシュレットが付いています。
学校
学費:50万円〜200万円(年間)
マレーシアでは、インターナショナルスクールが発達しており、国際的な教育環境が整っていることから教育目的の移住も多いです。幼少期からマレーシアのインターナショナルスクールに通っていると、家庭では日本語、学校では英語と中国語を話すようになり、トリリンガルで多様性を受け入れる能力に長けた人材に育ちます。
イギリスの名門インターナショナルスクールの姉妹校もあります。
学費は欧米の学校に比べてかなり安く、日本で私立の学校に入学させるよりも安く済む場合が多いです。学費が高い学校の方が、教師が高学歴なイギリス人であるなど教育レベルも高い傾向にあります。
マレーシア現地の日本人だけが通う、日本人学校もありますので、最初から英語は不安という方でも安心です。
医療
医療費:日本と変わらない、もしくは保険に入らなければ日本より高いです。
マレーシアは比較的医療が発展しています。
また、クアラルンプールには、無料で日本人の通訳がサポートしてくれる病院がいくつかあり安心です。
保険に入らない場合は10割負担となるので医療費が割高に感じるかもしれません。保険料は日本より割安なイメージです。駐在員の場合には会社負担で医療保険に加入することが多いです。
自身で医療保険に加入する場合も、東京海上日動など日系の保険会社があるので安心です。
まとめ
以上、マレーシアでの生活環境と生活費についてのご紹介でした。
都心のクアラルンプールで過ごしていると、通常の買い物や食事は日本とあまり変わりないものの、住居費が圧倒的に安いので、トータルの生活費は日本に比べてだいぶ抑えられるでしょう。
マレーシアは、税金や物価、治安、教育、医療など、どの面を取っても非常にバランスが良く、日本人の移住先人気ランキングでいつも上位に入ることに納得します。
私自身もマレーシアに移住して、とても快適に過ごしています。
ぜひ、皆さんもマレーシアへの移住について検討してみてください。
弊社FSIGMA(エフシグマ)では、マレーシアへの移住サポートを行っております。
特にタックスメリットを活かした「資産を守るための海外移住」をコンセプトにサポートを行っております。
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