【2026年最新】マレーシアに移住するためのビザを解説(MM2H・PVIP・DE Rantau)

FSIGMA株式会社 海外移住コンサルタントの山本聖です。

マレーシアは日本人の海外移住先として根強い人気があります。本記事では、マレーシアに移住・長期滞在するためのビザ種類と最新の取得条件を網羅的に解説します。

※円換算はすべて1RM≈33円、1USD≈150円(2026年5月時点の目安)で計算しています。為替レートは変動しますので提示直前にご確認ください。

目次

マレーシアのビザの種類

ビザ種類対象・概要
短期ソーシャルビジットパス観光・商用目的、90日以内のビザ免除入国
就労ビザ(EP等)マレーシア法人での就労・事業経営
学生ビザ+保護者ビザ認可教育機関への入学者と保護者
扶養家族ビザ(Dependant Pass)EP取得者の配偶者・子供(21歳未満)
MM2H富裕層・経営者向け長期滞在ビザ(5年更新)
S-MM2H(サラワク州)サラワク州独自の長期滞在ビザ(条件が緩やか)
DE Rantau(デジタルノマドビザ)IT・デジタル系フリーランス・リモートワーカー向け
PVIP(プレミアムビザ)富裕層向け最長20年の長期滞在ビザ
永住権(Entry Permit)5年以上の継続居住・納税者が申請可

ビザなし滞在(短期ソーシャルビジットパス)

日本とマレーシアの間にはビザ免除協定があり、日本国籍保有者は90日以内の観光・商用目的であればビザなしで入国できます。ただし以下の条件を満たす必要があります。

  • パスポート有効期間が残り6カ月以上あること
  • 入国時に未使用査証欄が連続2ページ残っていること
  • 帰路または次目的地への航空券を所持していること

90日を超えて滞在する場合や、就労・収益活動を目的とする場合は入国前にビザを取得する必要があります。ビザなし入国の場合、滞在延長は原則不可です(ケガ・病気の例外有り)。

また、マレー半島部とボルネオ島のサバ州・サラワク州はそれぞれ独立した入域管理を行っており、それぞれの間の往来にはパスポートの提示が必要です。

就労ビザ

マレーシアで給与収入を得るには就労ビザが必要です。主な種類は以下の通りです。

Employment Pass(雇用パス:EP)

最も一般的な就労ビザ。マレーシア現地法人・日本法人のマレーシア支店・駐在員事務所で就労する外国人が対象です。月額給与要件と最低払込資本金要件があります。役職・給与額によって雇用期間が異なります。自身でマレーシア法人を設立し、代表取締役として雇用することで取得するケースが多いです。

Professional Visit Pass(PVP)

マレーシア国外に籍を置いたまま、短期プロジェクト・リサーチのために就労するためのビザです。期間は1年以内、家族帯同は不可です。

Residence Pass(RP)

マレーシアへの継続的な貢献が認められる高スキル人材向けビザ。最低3年間のマレーシア就労経験と月額給与RM 15,000(約49.5万円)以上が条件で、最長10年間の就労・滞在が可能です。

マレーシア人の外国人配偶者の就労許可

マレーシア国籍者と結婚した外国人は、Long Term Social Visit Pass取得後に就労許可の申請が可能です。月額給与等の収入要件はありません。

学生ビザ+保護者ビザ(ガーディアンビザ)

マレーシアの認可教育機関に入学した外国人に発給される学生ビザと、保護者1名分のガーディアンビザのセットです。

項目内容
有効期間1年(延長可能、最長2年)
保護者ビザ子供が何名いても保護者ビザの発行は1名のみ
就労保護者ビザでの就労は不可。学生は週20時間以内のアルバイト可
申請年齢基本的に18〜35歳(学校・コースにより異なる)

扶養家族ビザ(Dependant Pass)

EP取得者が帯同する配偶者・21歳未満の子供に発給されます。Residence PassやLabuanラブアン法人の場合は両親も対象になります。EP保持者のビザ更新期間に合わせて更新します。

MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)

出入国制限なしの5年更新長期滞在ビザです。2021年の条件改定で申請ハードルが大幅に引き上げられています。

要件内容
申請年齢35歳以上
月収条件RM 40,000(約132万円)以上
流動資産RM 1,500,000(約4,950万円)以上
定期預金(マレーシア認可銀行)RM 1,000,000(約3,300万円)(扶養者1名につきRM 50,000加算)
定期預金の引き出し不動産購入・医療・教育目的で最大50%まで引き出し可
滞在期間5年(更新可)
家族帯同配偶者、21歳未満の未婚の子供、60歳以上の両親

出典:マレーシア観光芸術文化省 MM2H公式サイト(参照日:2026-05-04)

💡 MM2Hの現実
2021年の条件改定で月収RM 40,000(約132万円)・定期預金RM 100万という基準になり、以前と比べて取得ハードルが格段に上がっています。条件が厳しいと感じる方には、よりハードルの低いS-MM2H(サラワク州)またはPVIPの検討をお勧めします。

S-MM2H(サラワク州独自ビザ)

東マレーシア・ボルネオ島のサラワク州が独自に発行する長期滞在ビザです。50歳以上の方は条件が大幅に緩和されており、半島MM2Hより取得しやすいのが特徴です。

要件(50歳以上の場合)単身夫婦
月収要件(国外収入・年金含む)RM 7,000(約23.1万円)以上RM 10,000(約33万円)以上
または:定期預金(サラワク州銀行)RM 150,000(約495万円)RM 300,000(約990万円)
定期預金最低維持額RM 90,000(約297万円)RM 180,000(約594万円)

※月収要件を選択する場合は定期預金口座の開設不要。夫婦で申請の場合は主申請者のみの収入(合算不可)。
定期預金はビザ取得2年目以降に不動産購入・自動車・医療・子供の学費(サラワク内)目的で一部引き出し可能。

滞在要件:年間15日以上サラワク州に滞在する義務があります。

DE Rantau(デジタルノマドビザ)

IT・デジタル系のフリーランサー・リモートワーカーを対象とした長期滞在ビザ(Professional Visit Passの一種)です。年齢制限はありません。

要件内容
年間収入(ITエンジニア・デザイナー等)USD 24,000(約360万円)以上
年間収入(CEO・コンサルタント・金融等の非IT職)USD 60,000(約900万円)以上
滞在期間3〜12ヶ月(最大12ヶ月更新、合計最長24ヶ月)
申請料(本人)RM 1,000(約33,000円)
申請料(扶養家族)RM 500/人(約16,500円)
家族帯同配偶者+子供の帯同可

出典:MDEC DE Rantau公式サイト(参照日:2026-05-04)

⚠️ 注意:IT職と非IT職で収入要件が大きく異なります
ITエンジニア・デザイナー・データサイエンティスト等は年収USD 24,000(約360万円)が基準ですが、CEO・コンサルタント・金融専門職などの非IT職は年収USD 60,000(約900万円)が必要です。申請前に自分の職種区分を必ず確認してください。

PVIP(プレミアムビザ:富裕層向け長期滞在ビザ)

マレーシアと国交のある全ての国の富裕層を対象とした長期滞在ビザで、最長20年間の滞在が最大の特徴です。事業経営・就労・就学・不動産購入が可能で、21歳以上から申請できます。

PVIP 申請条件・費用

項目内容
申請年齢21歳以上
月収条件(海外収入)RM 40,000(約132万円)以上 または USD 12,000(約180万円)以上
定期預金(マレーシア認可銀行)RM 1,000,000(約3,300万円)
定期預金の引き出し条件預入から6ヶ月後に最大50%(RM 500,000)引き出し可(不動産購入・医療・教育目的)
※2026年3月16日改定。改定前は1年後。
PVIP参加費(主申請者)RM 200,000(約660万円)
PVIP参加費(帯同者1名)RM 100,000(約330万円)/人
ビザ手数料RM 2,000/年
滞在期間最長20年間(5年ごと更新)
最低滞在日数なし(マルチエントリー、出入国自由)
家族帯同配偶者、子供(20歳以下)、両親、義理の両親、家政婦
※21歳以上の子供は別途PVIP申請が必要
申請処理期間約3〜4ヶ月

出典:マレーシア入国管理局(IMI)(参照日:2026-05-04)

💡 PVIPの最大のメリット:最低滞在日数ゼロ
MM2Hはマレーシアに一定日数滞在する必要がありますが、PVIPは最低滞在日数の条件がありません。マレーシアを拠点としながら世界中を自由に移動したい富裕層・経営者には特に有利な設計です。また2026年3月の改定により、定期預金の一部引き出しが「1年後」から「6ヶ月後」に短縮され、資産流動性も改善されました。

永住権(Entry Permit)

マレーシアでの長期滞在後、一定条件を満たした場合に申請できる永住権(エントリーパーミット)です。

  • 結婚ビザ経由:マレーシア国籍者との婚姻後、Long Term Social Visit Pass(1年ごと更新)を継続して5年間保持・居住した場合に申請可能
  • その他:合法的に継続して5年間居住し、所定額以上の納税実績がある場合

※ビジットパスやMM2Hパス保持者は5年間居住しても永住権申請はできません。永住権取得後も選挙権・被選挙権は付与されません。

※本記事は公表されている公式情報・信頼性の高い情報源をもとに作成していますが、ビザ要件・費用・条件は当局の判断で随時変更されます。最新情報は各公式窓口または専門家にご確認ください。

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山本聖 FSIGMA株式会社海外移住コンサルタント

ライター紹介

山本 聖(やまもと せい)

FSIGMA株式会社 海外移住コンサルタント / IYOU Accounting Advisory PLT 日本代表

1994年 横浜生まれ。慶應義塾大学法学部卒。
19歳で学生起業、27歳でマレーシア・クアラルンプールへ移住。
日本人経営者・富裕層向けに、マレーシア移住・海外事業進出を支援。ラブアン法人・マレーシア法人設立、各種ビザ取得サポート、遺言書作成サービスはじめ、プライベートバンクや国際信託を活用した資産形成・資産承継コンサルティングを行う。これまでに500名以上の日本人経営者・富裕層の海外移住・資産形成相談、サポート実績。

▶ YouTube「せい社長のグローバルライフ」
📷 Instagram @yamamoto.sei

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